サハラマラソン2016を振り返って

 サハラマラソン2016から帰国してほぼ半月。

 振り返れば、同じテントのランナーの他、順位の近かったランナー、ホテルで初顔合わせしたランナーたち、それぞれに思うところがあり、感謝しています。私たちはそれぞれに、良い勝負を繰り広げることができたのではないでしょうか。順位争いやタイム争いであったり、自分の限界との闘いであったり、リタイヤした方も含めて、人それぞれに中身の濃い時間を過ごした一週間でした。
 そして、早くも次のレースへ、と向かっている人たちの動向を見るにつけ、「さあ、お前はどうするんだ?」と問いかけられているように感じます。

 さて、私は自分がどこをどう走っていたのか?が大変気になる性質です。
 レース終了後、ワルザザートでフリーとなった日、地元旅行会社で貰ったパンフレットに、ロードブックの地図を重ねてみました。右やや下の方のピンク色の部分が、ロードブックの画像を重ねたところです。
ロードブックの地図を観光地図に合成
 これが正しいとすると、オーバーナイトステージで40kmを過ぎたあたりでアルジェリア領に入っているような気がしますが、きっと気のせいですね…。

 最後に、本blogではサハラマラソンに向けて行ったロング走なども投稿してきましたが、それ以外に日常でやっていたことをメモしておきます。

  • 腕立て伏せ40、腹筋20、背筋40、スクワットなど/週3日程度
  • 下半身ストレッチ/週5日程度
  • 自転車通勤往復30km/週5日
  • 3~5kmのバックパック背負いラン(約8~12.5kg、坂道・階段も含む)/週5日程度
  • 台所で青竹踏み/毎日

 ちなみに私の青竹は自家製のもっと長い奴です。

 これだけやればどうなる、ってものでもありませんが、いつか出場を考えている方の参考になれば幸いです。
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ジャンル : スポーツ

チャリティステージ 17.7km BOU MAKHLOUF→TAZOULAIT

 サハラ砂漠を走り納める、最後の日です。
ユニセフのTシャツを着てテントを後にする

 他のランナーはチャリティステージなのに距離が長いとか、もう走りたくない、と話していましたが、私は、「最後まで本気で走って楽しもう。二度と来られないかもしれない場所で、本気で走らないでどうするんだ?」という心境でした。それに、この日は本戦とは別に順位付けされるので、日本人ランナー1位(ここだけ)を狙えるチャンスでもあります。

 お土産の砂を集め、砂漠の植物の写真を撮ったりしながらも、脚を緩めることなく進みました。途中、Uさんも笠をかぶって飛ばしています。私が写真を撮るために止まるたびに追い抜かれました。

 CP1という名の、何のチェックもない地点を過ぎたところで「あれで10kmくらいですよね」と言葉を交わした後は私がやや先行。
結構マジで

 砂よけの柵がある植林を過ぎ、村に入るとゴールが見えます。本戦の平原では目標が見えてもまだ3kmくらいありましたが、村の中はそこまで見通しがよいわけではなく、すぐ近くでした。主催者のパトリックが出迎える中、ゴール。

 02:17:57 67位で、あわよくば、と思っていたチャリティステージの日本人1位となりました。
パトリック「ジャパン!」

 程なくUさんもゴール。笠が大人気で、インタビューされていました。「Marathon des Sablesと言ってみてくれ」「は?」宣伝の映像素材に使うんでしょう。

 U氏とともにバス2号車でワルザザートへ。バスの入り口で受け取ったランチセットを車内で食べ、5時間ほどでHotel ibisへ到着。ホテル前に預け荷物が届いていました。チェックインして洗濯、何度洗っても砂が出てきます。結局タオルは廃棄。

 この日の夕食からまともな食事となります。一抹の寂しさとともに。

Uさんの笠はこんな感じのやつでした。麦わら帽子みたいで涼しいとのこと。次に出る方、使ってみますか?

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ステージ5 42.2km HASSI TARFA→BOU MAKHLOUF

 いよいよ本戦ステージの最終日、フルマラソンです。キャンプ地の夜明けが美しい。
ビバークの夜明け

 この日は上位200人はグループ2のスタート、日本人ではSさんのみがグループ2でした。1.5時間後にスタートするSさんには抜かれないようにしよう、と目標をたてました。

 一方、AさんやOさん、Hさんとは走行中に絡むことも多く、なんとなく総合順位争いの仲になっていました。そこで、この日はとにかく給水を必要最低限にして、負荷を軽く、できるかぎり時間短縮に徹することにし、ほとんど自分では写真を撮りませんでした。
タオルが落ちそうでナンバーが隠れてるな

 スタート直後の砂丘地帯では次の目標が見えない(前に速いグループもいない)ので、初めてコンパスの方位と頭に入れておいた地形を頼りに進みました。

 予定した通りの給水ペースで順調に走っていましたが、CP2を前にAさんに軽々と追い越されました。勝負かけてるな、と思わされる快速、追いつけません。

 CP3を通過、最後の平原でビバークが見えたとき、残っていた予備の水は頭から被って捨て、身軽になって3km程をスパートかけてゴール、Aさんが笑い泣きで迎えてくれました。
 結果は05:57:15 319位。

 これで本戦の順位は確定、Aさんは私とHさんを逆転し、Sさん、Oさんに次ぐ、日本人3位に浮上しました。
 私の本戦トータルでは42:52:29 288位でした。

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ステージ4 84.3km BA HALLOU遺跡→HASSI TARFA

 この日から2日間でオーバーナイトステージです。

 初めは平地で、空撮ヘリの写真も撮りたかったため、ストックをたたんで走り始めました。
空撮ヘリを連写
空撮ヘリを連写
空撮ヘリを連写

 やがて砂丘に差し掛かるところでストック使用にチェンジ。
 いくつか山や峠を越えるが、山越えの猛暑(山の風下斜面を登る時、日差しが強いのに風がなく)には参りました。岩陰を探して数分の休憩。
 途中、小さな集落にホテル(?)があり、井戸のそばに子供が数人集まっていました。通るランナーに声をかけ、井戸水をホースでかけてくれました。ここですね。
オーベルジュ キャンピング・オアシス MHARECH

 峠を下ったところで干上がった湖、平原は走りやすく、Fさんと並走しいいペースをキープ。

 ここまでに予想以上にドリンクを消費し、粉末が使えなくなった(翌日以降の分を確保するため)ので、塩タブレットを放り込んで代用。暑さでさすがにばてて(脱水気味)、木陰で数分ザックを下ろして休憩。
 登りにかかる40km付近で、山に強く地力のあるFさんやHさんたちには置いていかれました。カロリーのないドリンクになってしまったのも一因かも。

 折り返し点のCP4を過ぎ、CP5へ向かう小砂丘の連続では、下り斜面を毎回駆け下りて少しでも前のランナーに追いつくようにしました。夕空の下、往路で過ぎたドライレイクが遠く光り、左手には撤収中?のCP3を眺めつつ、ちょうど日が落ちる19:00頃にCP5到着。ここまで55.6km。
日が落ちる。中央の白いのはたぶんドライレイク
はるか前方にCP5

 CP5では紅茶が貰えた(宿泊するランナーのため?)のは助かりました。暫くデッキチェアで休みながら、ライトを準備。夜道は危険で走れない(ここで走れる人はだいぶ差がつけられる)のと、とっさの時に両手を使えるようにフリーにしておくため、ストックは再度たたんで腰に差しました。

 未経験の夜のトレイルでしたが、前のランナーが見え隠れする距離なので、迷うことなくCP6へ到着。補給のため湯を沸かしてコーヒーを入れ、SOYJOYを摂取。
 あと20km!とAさんが叫んで先にCPを出発。数分で後を追ったはずですが、ついに彼に追いつくことはありませんでした。

 無心に歩いて行くと、山脈の切れ目に曲がる地点を思ったより早く通過、意外に早くCP7へ到着。
 ここでトラックの陰で座って休憩している同じテントのUさんに出会いました。私は少し居眠りするつもりで彼には先に出てもらいました。が、結局目を閉じても眠れず、数分で再スタート。

 残り約10km、平原なのでキャンプの明かりはすでに見えていますが、想像以上に距離があります。
 転倒・負傷を避けるため駈け出さず、最後まで歩いてゴール、02:00頃でした。17:37:55 347位。

 教訓:アクエリアスは大事です。

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ステージ3 37.5km MOUNGARF川床→BA HALLOU遺跡

 翌日からのオーバーナイトステージを控え、比較的短い距離…とはいっても普通に考えると「約40km」って丸めたらマラソンだな。

 これまでも特にマップの確認は不要でしたが、右手に岩山を見ながら回り込むようなコースなので、迷うことなく進めそうです。
朝日を浴びるあの山を右手見見ながら進むはず

 ルートは一本道でしたが、砂丘もあれば、
ときどき砂丘も出現
岩山の峠越えもある、
岩山越え、きつい
…という、バラエティに富んだコースでした。

 快調に進み、05:55:29 230位でゴール。本番ステージではこの日が最高位でした。

 コンパスは必須装備なので持参し、マップに磁北線を引いておいたりしたけど、実際レース中は使いませんね。

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ステージ2 41.3km ズナイグイ砂丘→MOUNGARF川床

 二日目は距離が40km以上。
 スタート前にハイドレーションを多めに準備し、ザックに押し込みました。そのときホースのジョイントを押してしまっていたようです。スタート後しばらくして「??いくら吸っても水が出てこない??」…ホースが外れてました。
 砂丘を一列で進むランナーの脇に外れて再ジョイント。洩れてなくてよかった…。

 前日に比べると、砂丘地帯よりも土漠、岩石帯が多いコースでした。
フラットな土漠をゆく

 CP2を過ぎたあたりだったか、海外ランナーに呼び止められました。
「ビーコンを落としてるぞ。俺らが拾い、スタッフが持ってる。手前2km以内だ」ナンバーを覚えていて教えてくれたようです。
 こっちは彼のナンバーも名前も確認するのを忘れました…。申し訳ない、ありがとう、誰かさん!

 礼を言って慌てて引き返すと、2~300mでこちらに向かうスタッフの車両を見つけ、手を振って停めたらズバリ的中。ビーコンを持って来てくれていた人達でした。
「次はペナルティだぞ」と渡されました。
 いや、お宅らがちゃんと留めてくれないからでしょーが、と言い返す英語力がない。ガムテープでショルダーハーネスに留め直して再スタート。ガムテープ持ってて良かった…。

 トラブルはあったものの、この日は結局日本人ランナーとしては上位でゴール、06:44:50 254位。翌日この記録を見て、かなり自信をつけました。

 結局、本番もこちらのハイドレーションを使用。3.0L満タンに使うことはありませんでした。

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ステージ1 34km シェビ砂丘→ズナイグイ砂丘

 水の補給を受け、まずは空撮で「31」の人文字を作るために集合。
人文字作成中
 結果が↓こうなります。
人文字空撮

 09:00、レーススタート。昨日下見した砂丘入り口のホテルよりも右手からシェビ砂丘へ。いきなりの大砂丘地帯で、CP1まで長駆15km。
砂丘をゆく
 この砂丘で、多くのランナーが「走れないもどかしさ」を味わったようです。私は夢中で、
  • 簡単に崩れて踏ん張りがきかない砂丘では、踏み跡を階段のようにたどった方が良い
  • かなりの急斜面でも固く締まった砂面もあり、そちらは足裏全体を斜面に合わせてそっと登れば崩れずに進めて、パワーロスしないで済む
…こんなことを必死で試しながらも楽しんでいました。
 砂丘地帯を抜けてCP1にたどり着いた時にはホッとしました。ここが難所と聞いていたので、「これで行ける、何とか完走できるんじゃないか」という見込みを持てました。

 その後、川床(小石が並んで固そうに見えるのに、踏むと下はグズグズの土質でめり込んでしまう)や、鉱山跡の真っ赤な土地で強い風に吹かれたりして、CP2を経て最後にまた砂丘地帯を通ってゴールへ。

 結果は当日すぐにはわかりません。あとで確認したら 06:33:00 349位 でした。

 ちなみに、スタート時のテーマ曲はAC/DCのHighway To Hell「地獄のハイウェイ」です。参加者にはおなじみ、長年、これを使っているようです。

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モロッコ入りしてテクニカルチェック、メディカルチェック

 パリを深夜のチャーター機で出発し、昼前にモロッコのワルザザートへ到着。そこからバスで6時間。スタート地点にはテント村が設営済みでした。
スタート地点

 翌日はテクニカルチェック(装備の確認)とメディカルチェック(診断書提出)。この日まではキャンプ地でもバイキング形式で食事が出ます。
盛り合わせたセルフの食事

 あらかじめバスで配られていた装備・食品リストの用紙に、持ち物の数量(服装とか主だったものの数量を書くだけ)・食糧のカロリーを転記(5~6行しかないので適宜省略して書くべし)し、提出します。書式が埋まっていて、計量したザックが極端に軽くなければ、細かいチェックは無しでパスします。
 心電図・診断書も、提出するだけでOKでした。
 このとき、レース中に使わない荷物を預けてしまうので、チェック時間前に荷物の入れ替えをしておく必要があります。たいていの人はスーツケースとレース用のザックを事前に仕分けているのでいいのですが、私は移動中はザックを軽くしたかったので、まるっと中身を入れ替える作業をキャンプ地で行いました。


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バイクも自転車も好きですが、最近は主に自分の足で走ってます。

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